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『es.』
それは
誰もが抱く『想い』の根元。

人はいつしか、その『想い』と現実の狭間に葛藤し、
そして押し潰されそうになる。

目を覚ませば
そこにある現実の日々。
それでも戦わなければいけない苦悩。

『今』を生きて行く為に、
そして
『今』を生かされている意味とは。

「嫦娥 -dark side of the moon-」の切ないピアノイントロに乗せて、そんなメッセージから始まった、es. 初のワンマンライブ。会場は観客で溢れ、やむなく遅れて到着した者はフロアに入るのが困難な程だった。

2018年3月12日。未曾有の大震災「3.11」から7年と1日を経た夜。
東日本大震災復興支援SPECIALワンマンライブes. presents “ガキにはわかるまいvol.3″。
熱く静かに、力を持って、始まった。

切なく熱い「嫦娥」から続く、明るくキャッチーな「旋律 -melody-」。この緩急がes.の醍醐味である。
es.結成当初からの鉄板曲であるこの2曲で、初のワンマンが幕を開けた。

「es.のライブにようこそ!」
このセリフを、待ち望んでいた人がどれだけいただろう。
es.初のワンマンライブ、サポートギタリストふたりを迎え、最強の面子で始まる。

そんな盛り上がるMCの最後、マナブの「台湾から来たお前に捧ぐ」のセリフに続いて始まった、「瑠璃 -lapis lazuli-」は、なんと全編、台湾語。
昨年2度、台湾を訪れ、彼の地でライブを行ったes.にとって、台湾を襲った花蓮地震は決して他人事では無い。見知った土地、見知った街と建物、そして大切な仲間のいる場所。この日も台湾の仲間が、ライブを観に来日していた。
台湾語の響きで、オリジナルより優しくエキゾチックな「瑠璃」が会場を満たす。

初期のバラード「千輪 -yozora no haha-」がしっとり響いたあとに続く「純真 -immorality-」は、痛いほど切ないメロディーに、語りかけるような苦しい歌詞が乗る曲。感情的な世界観に、としの柔らかく激しいベースソロが光る。es.1stフルアルバム「不純な純真」のタイトルからもわかるように、es.の世界観のキーであるナンバーの1曲である。
そして初期からのリード曲「誘引 -trigger-」が、エモーショナルな空気感をがらっと変える。

MCのトークでぐっと引き寄せた後、「鉄扉 – nibiiro no kokoro-」「光芒 -koubou」「妖艶 – lose control-」の3曲。

ずるい演出だ。

「光芒」はバンドスタイルとアコースティックスタイルと2パターンある、es.の代表曲のひとつだ。今回はもちろん、定番のバンドスタイルでの演奏。
切なさの中に力強さが光る「鉄扉」、マナブのヴォーカルにエフェクトが効いて不穏な魅力がかもし出される「妖艶」は、まだCD化されていないライブのみで堪能してもらえる2曲。「生の音楽」を、味わってもらえただろうか。

再び少しMCを挟んだ後、こちらもまだCD音源化されていない言わばレアな2曲「約束 -zero gauge-」「風波 -discord-」で、第1部ラストスパートを盛り上げる。会場の雰囲気、ステージとフロアの一体感が抜群で、ライブハウスが熱に包まれた。
マナブの「行くぞー!」のコールから、1stステージラスト曲、es.堂々の代表曲である「感染 -important things-」。
大興奮の中、1部の幕が降りた。

と、息を整える間も無く、降りたスクリーンに映し出されたのは、この日がレコ発となった15分間の長編Newシングル「断琴 -albireo-」のMV。FRESH!とYouTubeで先行配信されていたので、チェック済みのファンも多かっただろうが、ライブハウスの大きなスクリーンと音量でMVを堪能してもらおうという趣旨。
初見の観客は食い入るように観入っていて、バータイムの15分間はあっという間に過ぎた。

 

そして第2部の幕が開く。

2ndステージに関しては、もう当日会場に足を運べた人の特権、と言えるものだろう。
メンバーがパートを入れ替えてのセッション、自ら「余興」と位置付けただけあり、とにかくフロアから終始笑いが溢れていた。
ちょっと引いてしまうクオリティの場面もあったが、某バンドマンからは「うちのバンドもこのくらいの企画力が無くては…」と謎の尊敬を受けていた。
当日観られなくて悔しかった人は、ぜひFRESH!のライブ映像を見ていただきたい。

  • Gt&Vo. 鈴木とし
  • Ba. Masahiko
  • Dr. マナブ

という編成で、L’Arc〜en〜Cielさんの「honey」、黒夢さんの「少年」。
パートを戻して、es.の「碧翠 -aomidori-」をお届けした。

そんな笑いの余興のあとは、再びスクリーンが降り、es.チームで釜石市を訪れた際のインタビュー映像が流れる。
復興支援イベントに参加する身として、現地のいまを見なくてはいけない。そんな想いで、メンバー・スタッフで向かった釜石。その際に撮影した写真を、今回のワンマンイベントのフライヤーに使用した。
ライブハウス獅子王の店長、丸木さんのご両親。お父様は釜石市社会福祉協議会の会長でもいらっしゃるが、一被災者として、未だ復興が進まない現地で暮らしていらっしゃるおふたりにお話いただいた、貴重なインタビュー。ライブハウスがあれほど静かになることなど、普通無いだろう

そしてラスト、最終3rdステージ。
15分間の大曲、es.渾身のNewシングル「断琴 -albireo-」の生演奏だ。
Masahikoが最初に構想を立ち上げてから、1年近くもの長い月日をかけ、メンバー、サポート、スタッフで練りに練って仕上げた1曲。
メンバー全員が抱いている、それぞれの想いのストーリーをマナブが受け止め、紡ぎ、皆に届くように歌詞に載せた。伝えたいこと、伝えられること、伝えきれないけど届けたいもの。
心で、頭で、体で、感じていただけただろうか。

これで「ガキにはわかるまい vol.3」は終演、のはずが、鳴り止まない歓声。
声に応えるように、感極まったメンバーが再度登場し…た訳ではなく、サポードギタリストふたりがおもむろに登場。ゆるいトークでフロアを賑やかす。
全員お揃いのes. Tシャツでメンバーが登場し、アンコール、「絆」。2017年9月に”クロとシロ”と共に開催した、復興支援2マンライブ。その際書き下ろしの新曲としてツインボーカルで披露した「絆」を、マナブのソロボーカルバージョンにes.アレンジしてお届けした。
思わず涙ぐむ観客も見受けられたが、最後はフロア・ステージが笑顔で溢れる中、堂々と幕が降りた。

東日本大震災復興支援SPECIALワンマンライブ es.present ”ガキにはわかるまいvol.3”。
会場を訪れた観客達は、es.の届けたかった想いを、観て、聴いて、感じとってもらえたに違いない。
惜しくも観られなかった人、1回じゃ物足りないという人は、ぜひFRESH!チャンネルをチェックして欲しい。

https://freshlive.tv/sugamo-cco/195329

初のワンマンライブを大成功させたが、es.はまだまだ立ち止まらない。
今後の活動にぜひ期待して欲しい。

【寄付金のご報告】

* 岩手県釜石市社会福祉協議会への寄付金:71,800円
内訳
– 現金購入分のドリンク代:27,800円
– 断琴 -albireo- の売上から一部:30,000円
– はしば様のフードの売上から一部:3,000円
– その他、ご厚意:11,000円

* 台湾 花蓮地震(2018/02/06 23:50発生)への寄付金
– 募金箱への募金:14,593円

合計:86,393円

(上記ご厚意と台湾地震へ、個人の方からも寄付金に当てて欲しいとのことで個別にお預かり致しました。お心遣いに感謝いたします)

皆様のお力で、上記の金額をそれぞれの地へお送りすることができました。
改めて、本当にありがとうございました。

es. (produced by Sound Nexst inc.)

Live reported by 風間 駿